会長挨拶

 
神奈川県看護師等養成実習病院連絡協議会 会長 長堀 薫
(公益社団法人神奈川県病院協会 副会長/横須賀共済病院 病院長)

 この度、第6代会長に就任いたしました。よろしくお願いします。
 日頃から、会員病院の皆さまには、当協議会の事業運営にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
 また、未だ新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見えないたいへん厳しい中、実習生の受け入れに尽力されておられる皆さまに、深く感謝いたします。

 当協議会は、平成4年8月に設立されました。
 看護師養成のカリキュラムでは、実習は必修であり基盤をなすものです。しかし、病院の現場では、看護師不足が深刻で、実習指導者の資格者が看護の中心的役割も担っている状況でした。また、指導者講習会の開催・定員数が少ないため指導者が育たない、学生受け入れの設備整備が困難など、実習に対応できない病院が多数ありました。
 こうした状況を受け、県内医療関係団体ならびに養成施設と連携し、実習病院の課題の共有、拡大と、実習の効率化を図ることを目的としています。
 発足当時の91施設から、現在は127施設の会員の皆さまにご協力をいただきながら、下記の5つの事業を活動の柱としております。

(1)臨床実習上の問題点の把握と整理
(2)実習病院の看護学生受け入れの適正化と教育機能の向上に関する、調査ならびに研修の実施
(3)養成機関連絡協議会と行政機関との連絡会議の開催
   ・地域看護師養成事業検討会(仮称)の実施
(4)実習指導者の表彰
(5)その他病院実習に関し必要な事業の実施

 今後は、高齢化の進展や地域医療構想による病床の機能分化・連携に伴い、地域密着型急性期病床や回復期・慢性期病床で働く看護師、地域包括ケア時代に向けた訪問看護や在宅医療、介護施設等で働く看護師のニーズが大きくなってまいります。
こうした幅広い状況に対応できる看護師を地域で確保していくことが重要だと考え、本年度から神奈川県と協力し、地域看護師養成事業検討会(仮称)を実施することとなりました。会員の皆さまには年度末の3月までに、事業展開についてなど報告の機会を予定しております。
 
 当協議会は、今後も、積極的に事業の実施、行政への要望など、活動してまいりますので、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。